nginx 1.9.1 からの新機能で、 SO_REUSEPORT というソケットのオプションを有効化することができるようになってたらしい。
この機能は複数のソケットを同じポートにバインドするという機能で443を複数プロセスでバインドして使うみたいに使える。複数プロセスで一つのポートをバインドして何が嬉しいんだって話はNginxみたいにepollでソケットを監視しているケースでSO_REUSERPORTが有効でない場合は全てのプロセスがepoll_waitから戻り早い者勝ちでaccept(2)が成功するみたいな動きになります。SO_REUSERPORTが有効だとカーネルは SO_REUSEPORT が有効なソケットに対してコネクションを一つだけに選択し通知を行うようになります。なのでepoll_wait(2)から戻るプロセスは一つになるという仕組みです。
ちなみにカーネル自体に機能が入ったのはなんとちょうど8年くらい前らしいです。
QUICとかの記事でも登場したるするらしい。
とりあえずonしておけばパフォーマンス上がりそうなパラメータに見えますが副作用もあるので注意が必要。(クイズ入りのわかりやすい解説があったので貼っておきます。)
EPOLLEXCLUSIVEが入ったカーネルじゃないとaccept-queueに入ってるコネクションが全て破棄されてしまうというものでEPOLLEXCLUSIVEはちょっと新目のカーネルが必要になる。
さらに見てたらnet.ipv4.tcp_migrate_req
というカーネルパラメータがより新目のカーネルには入るらしい。読んでみた感じ異なるリスナー間のコネクションの移行を有効にするように読めた。(他にも知らないパラメータが多く出てきたので別の機会に読んでみる)