地方エンジニアの学習日記

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【Linux】livevent 入門

libeventは、スケーラブルなネットワークサーバを開発するためのイベント通知ライブラリです。 libevent APIは特定のイベントがファイルディスクリプタに発生するか、タイムアウトに達した場合に、コールバック関数を実行するためのメカニズムを提供します。

libeventは、 /dev/poll、kqueue(2)、select(2)、poll(2)、epoll(4)をサポートしています。また、実験的にリアルタイムシグナルをサポートしています。 libeventは、マルチスレッドアプリケーションでも使うことができます。

libeventを使うために

libeventを使ったプログラムは、ヘッダファイル event.h をインクルードする必要があります。リンカに -leventのフラグを渡す必要があります。ライブラリの関数を使う前には、 event_init() か event_base_new() をlibevent ライブラリの初期化のために1度実行しなければなりません。

イベント通知

モニターしたいそれぞれのファイルディスクリプタのために、event構造体を宣言し、構造体のメンバを初期化するために event_set() を呼び出します。通知を有効にするために、 event_add()を呼び出して、イベント監視リストに構造体を追加します。event構造体は、それがアクティブな限り、割り当てられていなければならないため、ヒープ領域に割り当てられていなければなりません。最後に、 ループとイベント割り当てのために event_dispatch() を呼び出します。

I/Oバッファ

libeventは、標準のイベントコールバックの上で抽象化を提供します。抽象化は、buffered eventと呼ばれます。buffered eventは、I/Oバッファを自動的に処理する入出力バッファを提供します。buffered eventのユーザは、I/Oを直接取り扱うことなく、その代わりに、入力バッファから読み込み、出力バッファへ書き込みます。

一度、bufferevent_new()通して初期化し、bufferevent構造体は、bufferevent_enable()やbufferevent_disable()で繰り返し使うことができます。ソケットへの直接的な読み込み、書込の代わりに、bufferevent_readとbufferevent_write()を呼びます。

buffereventは、ファイルディスクリプタから読み込みを試し、 読み込み可能になったとき、readコールバック関数を呼び出します。 writeコールバックは、出力バッファが書込が少なくなったときに呼び出されます。デフォルトでは、0です。