読了217。Learning OpenTelemetry。
— RyuichiWatanabe@gurasan (@ryuichi_1208) 2024年4月1日
OpenTelemetry とはから始まり実装方法や進め方について書かれた入門書。導入前に読むの良さそう。変化の早い分野というのもあるがツールの使い方みたいな話はあまりなくて考え方や調べ方メイン。 pic.twitter.com/mWb64U8SAj
OpenTelemetryプロジェクトの共同設立者の一人である「Ted Young」が書いたOpenTelemetryの本。ちょうどOpenTelemetryを導入している時期というのもあってプロジェクトの設立者がどういったことを考えて進めているのかについて興味があったので読んでみた。
OpenTelemetryの導入までの一冊としても導入した後にさらに知りたい人にも良さそうな本であった。observabilityとはから始まりなぜOpenTelemetryが必要となったのかという背景の説明があったりと「なんとなく理解していたメリット」がこういった立場の方が言語化してくれたおかげで自分の中でもより一層しっくりきた。
特に良かったのは9章の「Chapter 9. Rolling Out Observability」でこの章ではテレメトリが観測可能性の重要な部分である一方で、組織、チーム、またはプロジェクトへの観測可能性の展開に自体が十分であるわけではないことを強調しています。この章は、観測可能性が組織を変革し、ソフトウェアのパフォーマンスがビジネスの健全性にどのように翻訳されるかについての共有言語と理解を提供する能力において真の価値があるという観点から、幅広いターゲットを対象に書かれています。
組織がオブザーバビリティを実装する際の戦略、組織のコミットメント、そして有意義な改善を達成するために単なるデータ収集を超える必要性を強調するための良いガイドとして自身の組織への直ぐに応用できそうと感じました。
以下はChatGPTによる要約
- 観測可能性はデータ収集だけではなく、ソフトウェアシステムと組織プロセスを理解し改善する価値についてです。
- 観測可能性を実装するには、プロセス、実践、および意思決定へのデータ使用方法に関する組織全体のコミットメントが必要です。
- 展開時に検討すべき「観測可能性の3つの軸」を概説しています:深い対広い(システムの特定の部分から詳細な情報を収集するか、システム全体に関する多くのデータを最初に取得するか)、コードの書き換え対収集の書き換え(新しい計測ツールを既存または新しいサービスに追加する努力をするか、既存のデータを新しい形式に変換するか)、集中化対分散化(強力な中央観測可能性チームを作るか、より軽いタッチを使用するか)。
- 組織が特定のニーズと課題に合わせて観測可能性戦略を調整することの重要性を示す事例研究が提示されています。
- 明確な目標から始め、最も即座に価値を提供できる場所に努力を集中させ、徐々に組織全体に観測可能性の実践を拡大することの重要性を強調しています。
- 観測可能性は信頼や透明性と同様の重要な価値観であり、より良いソフトウェアシステムとチームを構築するための手段として提示されています。
ナレッジベースや新旧システムでの移行の話は直ぐにでも取り組めそうなものなのでやっていく