一日1章とか少しずつ読んでいたらついに読み終わってしまった。読み始めたのが3月末なので丸2ヶ月くらいかかって読んだ。
対戦よろしくお願いします pic.twitter.com/6LVu1mu7VA
— RyuichiWatanabe@gurasan (@ryuichi_1208) 2023年3月24日
初版の方は過去に読んでいたのでそのへんの違いも気にしつつ読んでみた。ちなみに読んだときは2年前らしい。意外と最近
我が家の2大積読の一冊に挑戦してみる。システムパフォーマンスの分野だけで700ページ超。とりあえず1周目はインデックスだけでもな気持ちで pic.twitter.com/RtA2DqZlnX
— RyuichiWatanabe@gurasan (@ryuichi_1208) 2021年1月21日
面白かった章
16章のケーススタディが面白かった。ここだけちょっと他の章とは違って実際に起きたパフォーマンス障害についてどのように対応したのかという流れや考え方について書かれてい章。パフォーマンス障害は運用をしていれば必ずと言っていいほど遭遇する一方で対応方法は毎回違ったりして学びにくい箇所でありこのように言語化されているのは学びがあってとても面白かった。どのように仮設を立てて進めていったかを文書化するのは今後のためにもなるのでやっていきたい。
感想
クラウド環境を対象としたオペレーティングシステムとアプリケーションのパフォーマンス分析と向上に特化した本。初版との違いとしてLinuxに特化されて書かれているので書かれているページ数はそこまで変わらないので内容がめちゃめちゃ増えたように感じた。特にメソトロジなんかは詳細に加えて考え方も書かれていて面白かった。
これまでperf や BPFを使った分析なんかはプロダクションではそこまでやる機会が無かったがここで得られた話はすぐにでも使えそうなものが多く役立てていきたい。
とはいえLinux 4.11以降のカーネルで動いているサーバが限定的なのでもう少し先にはなりそう。BPFを使いこなすためにもOSのアップデートは一つのモチベになりそうだし今見えていないパフォーマンス課題にも着手することができていけそうで読んでとても良かった。コンテナやBCCやbpftraceが入ったとはいえVMやベアメタルの話も多く入っているのでインフラとかSREとかを主戦にしてる人なら誰でも嵌りそうな本だった。(メトリクス一つ一つの意味を再度理解するというのは何度やってもよさそう)
物理本で940ページなので電子版で買うほうが楽そう。ただ本棚映えを気にするので物理本をおすすめしたい。